■平壌空港到着後4時間以上足止めされカメラ、衣類、PCを帰国の途まで一時没収されたことは行った者しか知り得ない重大な事実があった。
9月予選試合で来日した際、東京税関は両国に国交が無い理由で朝鮮選手が持参した食料品、土産物を強制的に没収、宿泊施設から一歩も外出禁止されていた。
日本で報道を一切されていない屈辱に対する報復処置。持ち物検査、身体検査が始まる前空港の壁に金日成主席、金正日将軍の肖像が掲げられているのを旅行者の1人が指をわざと指し混乱を招いた。
昔、父から人に対しゆびを指したり顔をみたりしてはいけないと習ったが、故意にゆびを指して面白半分の行動は素行の悪さを感じる。
夕食も大した量も口にせず、アヒル料理を楽しみにしていたにも関わらず、疲れのせいか喉に入らない。
そしてホテルに到着後、白衣を着た者達が検疫検査と称し持ち物検査を開始。これには怒号が飛び交い今日一日何度検査すればいいのかと全員思っていたまずです。

■石碑には造花が弔われ欠かす事無く周囲は何処よりも綺麗に清掃。煙草を捨てる唾を吐く者が見つかると即刻逮捕拘束されるという。
展示品の案内途中、5歳児と老女が近くの井戸水を美味しそうに飲んでいるのをみて興味があったので現地添乗員の許可を得て飲んでみました。
女の子は会話の出来ない僕に対し手を合わせて感謝の気持ちで飲んで下さいと言っているかの様に元気に説明してきました。
何故興味があったかというと日本の神社境内の井戸は、神の道を信じ勤め、その病気に平癒を心に三度祈念し、神の道の薬として飲みほせば薬力により病気立ち所に快癒すと伝えられてきた。
い一般的な「お水をいただく」という信仰も、心身の罪穢れを祓い除き、ミタマノフユを蒙る為に、清い神聖な神水をいただき、神の霊感を仰いで病からも災いからも免れようとするもの。
飲んだその直後日本から同行添乗員から朝鮮大学の生徒数名が井戸水飲んでから北京の病院に担ぎ込まれたと聞き吃驚直ぐに抗生物質を服用しました。
好奇心旺盛なことも自重しなければと反省。

■羊角島サッカー競技場に作為的かは別としてホテルを早く出発して居たにもかかわらず遠回りをして延着。
ここは国交のないアウェイの競技場で溢れんばかりの北朝鮮応援団。
この地に確か応援に来たはずなのに声を張り上げてはならない、立ってはいけない、応援ユニフォーム着ては駄目、写真撮影しては駄目、同じ地続きの韓国へ行く十倍以上の費用で訪問したばずなのに歯痒い。
日本人応援席の等間隔で監視役の現地搭乗員兼国家警察が睨みを効かしていたことが強く印象的でした。
このツアーの殆どは職業も目的も隠した報道関係者が多く純粋にサッカーが好きできた人はほんの数人に思えてきました。
国家警察と言わぬ現地添乗員の方々とはホテルのラウンジで遅く迄一日も早く国交回復を同意して願った。
文化、習慣、あらゆる教養を身につけ日本語の会話になまりもなく本当に驚きを隠せない。
便違の日本代表選手の方々よりチケットに略全員の寄書きを戴けたことはこの観戦の旅の最高のご褒美でした。

■平壌空港に到着した日のことがつい2日目のはずだが、随分長く居たかの様に感じました。
そして空港職員の顔や態度が全員朗らかに感じるのは僕だけであろうかと思いました。
街中は街路樹もなく人々の憂いと不安を感じるものの、日本人に失いつつある素朴で謙虚、無口な一般市民の人々と役人や党幹部、軍人達の身なり生活習慣、貧富の差の違いは戦前の日本人を彷彿させる。
旅をして一番感じることは、先人が築いた高度な文化、伝統の中で日本人として出生し育ち生活することに対し感謝しています。
ものが有り余る程存在し、経済発展も進む日本人として今何を感じて自分なりに生きていかなければならないか思うところです。
北京空港到着後ほっとしてバスの中で呟くを皆に聞こえてしまい同じ境遇と言ってました。
空港ラウンジで日本人選手と同席、空港内で前田選手に激励し写真撮影する。

■105階建超高層最高級ユギョンホテルは一時中断されたもののフランス支援施工で再開されたそうです。
日本との国交があればどれほど早く完成されていたことか計り知れない。
国と国とが仲違いし何時迄たっても我を張ってても解決出来ない。
日本には政治、文化、芸能、あらゆる場に既に在日朝鮮民族が共存している。
差別や迫害によって民族滅亡したオホーツク民族、アイヌ民族、琉球民族、大和民族の中で民族の隔たりを解いて暮らしていける日が孰れくることを願っております。