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■二里頭村に中国最古の王朝があった様に中国を知るには北京、上海、南京、杭州に訪問するより出来るだけ都会から中央から離れた田舎を訪問することで中国全土の実態を観察する事が出来る。
吉林省の9割方は朝鮮民族で儒教が多く日本への留学、出稼に来る方もここから来る人が結構いる。
年数回開催する見本市にはロシア、北朝鮮からの富裕層や軍幹部がくるという。
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■市内から10分以上タクシーで走ると三輪車、リヤカー自転車が走行、バイクには是でもかという程家族全員が無ヘルメットで走行している。
歴史的に継続された高度な文化があるはずなのに衰退し貧富の差が激しい。月200人民元から2000人民元が平均労働賃金。経営者や党幹部、軍に縁がある人の収入は遥かにそれ以上となる。115000人民元もあれば4LDKのマンションまで購入可能であるが私的所有権が無く孰れは国に返還される仕組み。装飾品の貴金属は24金使用の加工品が全てでそれ以下の14金18金等の金製品を好まなく一切身に着けない。
例え貧困であっても心が豊かな素朴な人達が沢山見受けられた。嘗て日本の何処かにも昭和の初め頃にあった風景を彷彿させた。
汚職、犯罪、法の整備に乏しく見えないところでは遣りたい放題。書、茶、花を嗜む余裕も今ではない。
手彫印鑑の高級象牙、玉等を使用せずプラスチックや練物素材で全てレーザー彫刻する。
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■コンビニが略都会の1k圏内にある日本の状況とは真反対でスーパーが何店舗か存在しても未だに屋台、ロバで曳きながら野菜、果物、惣菜を販売している。
日本でも使用出来る様になった銀嶺カード(デポジットカード)があるがクレジットカードは一切使用出来ない。
ホテルで差し出しても手数料がかかることから壊れたと虚偽の話を押通され何度キャットを通しても使用出来ない現金のみが支流。
素朴な素直さを感じさせるところと二枚舌のところを感じる。
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■国境付近には盗掘された磁器や無価値物の土産物が存在する。
長白山人参茶、酒、煙草、軍用ライト、護身用スタンガンまで販売。
20屯コンテナートラックが古紙を山積して何台も列をつくって北朝鮮へ向かっていた。
国境付近は防衛手段の為か木が全く無いはげ山になって双眼鏡ならば10k先でも鮮明に見えるくらい何も存在してない状態。
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■料理の内容食材共に文句無し。
飾り付けの兎や盛付けは抜群。
お酒の殆どはビールが支流。紹興酒、ウイスキー、ブランディー、日本酒は無い。
地元の100元近いワインを飲んでみると何故か紹興酒とブレンドした味になっていた。
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